約3年続いたサン&ムーンシリーズもこの回でラスト。
シリーズの曲がり角に来るたびに思うのは「時の流れは早いなぁ」ということ。
XYからキャラデザ大幅変更、従来の旅型から定住型への方向転換と多くの不安を抱えながら始まったアニポケサン&ムーン初回がもう3年近く前の話になるなんて…本当信じられないです。
前置きはこのくらいにして以下から早速感想に入りたいと思います。
ネタバレなのでスクロールする際はご注意を。
スクールでポケモン達がワイワイ遊んでるのを見られるのももう終わりなんだな…。
サン&ムーンではポケモンがよく外に出ているので、ポケモン同士の絡みとか交友関係がよく見えるのがよかったです。
アマージョ、トゲデマル、ガラガラそしてモクローの4匹を余裕で持ち上げるメルメタル超パワフルだな!
モクローはすっかりメルメタルの隙間が気に入っちゃったのね。
のちの展開を考えると、サトシのリュックの代わりに何かモクローがすっぽりハマってぬくぬくできる場所を用意しておきたかったのかもしれません。
マイペースで気まぐれだったミミッキュが世話焼かれてるなんて意外!
出会った当初はピカチュウに対する憎しみだけを抱えていたけど、ロケット団やキテルグマ親子と一緒に暮らすうちに憎しみ以外の感情も徐々に知っていった…と考えるとすごくドラマチックに思える。
一匹狼な感じだったのに今ではヌイコグマとじゃれあえるくらい仲良くなって…!
もうちょっと尺があればミミッキュの過去話とかもやってもらえたのかなあ。
あとミミッキュとヌイコグマを仲裁するヒドイデお姉ちゃん可愛い(●´ϖ`●)
ロケット団はヒドイデとミミッキュをキテルグマ親子の元に置いていくことを選択したようで。
本部に連れ帰ってロケット団のポケモンとして仕事させるよりも、アローラでのんびりきままに生活させてあげるほうが彼らにとって幸せだと判断したのでしょうね。
しかしキテルグマいいポケモンすぎないですかね…(´;ω;`)
ロケット団達を養ってくれた上にヒドイデとミミッキュまで預かってくれるなんて流石お母さん心が広い!
そういや結局キテルグマがロケット団を養ってた理由って何だったんだろう…?
いなくなった子供のヌイコグマの代替?でもヌイコグマが帰って来たあとも関係継続だったし…う~ん分からない。
最後の心残り消化とばかりにピカチュウに襲いかかるミミッキュさんブレないなー!
水に浸かってインクが溶け出したせいでミミッキュが泣いてるように見えるし、実際泣いてるんだろうな…。
いつも一方的に襲われてるのにも関わらずミミッキュを気遣ってくれるピカチュウいい子だなぁ。
「大丈夫」とばかりに手を振るミミッキュ。
地味に好きなシーンです。
ミミッキュが落ち込んでいた理由は「水面に映る自分の顔があまりにも醜かったから」てところでしょうか。
今までピカチュウ憎しで生きてきたけど、急に「何やってるんだろう自分…」と思ってしまったのかも。
それに対するミミッキュへのニャースの励ましがあったかかったです。
失敗ばかりしてきたニャースが言うと言葉の重みが違いますね…!
ほしぐもちゃんもといソルガレオと久しぶりの再会!
なお、このあとサトシとピカチュウは劇場版1作分の体験をした模様(本編では全カット)。
なんというか…すごい端折られた感満載なんですけどー!
サトシは名もなきウルトラビーストを助けたと言っていましたが、それ案外ガラルの新ポケモンだったりしてな。
ロトム図鑑の離脱も同時に判明して驚いてしまいました。
次作アニポケのサトシとゴウがスマホロトムを持っていたから、てっきりロトム自体は続投するとばかり思ってたよ…。
スマホロトムは喋らないのか、あるいは喋るとしても中に入る個体や声優さんは変わるということか…。
これまでクソ図鑑だの無能だの叩かれたこともあるロトム図鑑だけど、いざいなくなるってなるとやはり寂しいです(ToT)
折角スクールを舞台にしたのに、シメが「卒業」じゃないのは何故なんだろうと思いました。
最後に卒業式をして綺麗に終わらせて、みんなそれぞれやりたいこと目指して旅立つ…じゃ駄目だったのかな?
それにいかにも卒業式に使って下さいといわんばかりのED「心のノート」を採用しておきながらアニメでは卒業式のその字もないなんて矛盾してません?
ただいつかまたアローラで全員揃って会うという可能性は残しておきたかったのかもね。
ていうかこのままだとサトシの学歴が中退or休学になってしまうのか!?
モクロー泣いてる…(`;ω;´)
もしこんなときですら寝てたらどうしようかと思ったよ!
モクロー他サトシがアローラでゲットしたポケモン達は全員ククイ邸にお留守番なのか…。
これはつまりオーキド研究所での再登場パターンは完全に潰されたということ?
メルメタルは最悪モクローがいれば満足しそうだけど、他の子たちはサトシ大好きなのだから言い聞かせるのも大変だったのではと思います。
ポケモン1匹1匹とのお別れもちゃんと描いて欲しかった…そこは少し残念です。
船出のエーテル一家。
ルザミーネさんが髪を結ぶとこんなふうになるんだな~。
グラジオもキッチリした服を見事に着こなしててやっぱ御曹司なんだなと感じます。
リーリエはいつもの服よりもフリル多めのお洋服になってて可愛い!
ルザミーネは胸のストーン(?)、グラジオは赤いポーチ、リーリエは白い女優帽とみんな1つずつ通常服と同じ持ち物をもっているのがなんかいいな、と思いました。
リーリエがサトシの回想をしながら船上を駆け抜けたときは「セレナパターンの再来か!?」と身構えてしまいましたww
実際リーリエにそのような感情があったのかどうかは視聴者の自由ということで(^_-)-☆
どっちなのかわからないくらいがアニポケには丁度いいような気もします。
別れ際にリーリエが感謝を伝える、というのはゲームオマージュらしいですね。
さらばアローラの家族…!
ククイ博士もバーネット博士もサトシとは一切血が繋がってないのに、まるで実の子供のように接してくれて…2人とも本当に素敵な大人だなぁと思えました。
私がもしバーネット博士の立場だったらサトシのこと邪険にしちゃいそうですもん。
こんな素敵な大人達と巡り会えたサトシが心底羨ましいです。
2人へのサトシの別れの言葉が「さよなら」ではなく「行ってきます」だったのもよかったです。
ラストシーンでバーネット博士の妊娠が暗喩されたときは「やはりやることはやってたんかい!」と思いましたが!
だけどこの展開だとバーネット博士の再登場は絶望的になってしまったのでは…。
最後のアローラサプライズにはジーンときました。
ラストウルトラガーディアンズをこういう形で出してくれて嬉しかったです!
ガブリアスの上に乗ってるガオガエンにじわる…絶対重いでしょコレ!
メルメタルはどうやって飛んでるんだ!?と思ったらジェット噴射機ぽいものを背負ってるのね。
1人ずつ旅立って行くのと比例して見送りの人数も減っていき、結果的にどこへも行かないマオちゃんが取り残される形になるのは見てて辛かったです。
でももし誰かが帰って来たときに「おかえり!」て言ってくれる人も必要だからマオちゃんがそんな存在になってくれればいいなと思う。
いつも誰かが帰りを待っててくれるって当たり前のように見えて物凄く大切だし、心の支えになり得るものだとアニポケを見てそう感じました。
マオのスカイフォルムシェイミが他個体よりも可愛い顔をしていたのは♀寄りの性格だから?と考えていたのですがマオママの生まれ変わり説聞いてそれも一理あるなと思えました。
確かに目がそっくり!
ポニ島での再会以来ずっと近くでマオを見守っていたけれど、もう自分がいなくてもマオはやっていけると判断し、空の彼方へと飛び去って行った…と解釈すると泣けてきます(TOT)
ちっちゃくだけどハウ君映ってるー!
島巡りは順調のようで何よりです(#^^#)
サン&ムーン編も長かったようで短かった感覚です。
始まる前はやれキャラデザがおかしいだのZワザがイナズマイレブンにしか見えないだのでXYとの落差もあってかなり批判されてたし、私も正直不安しかありませんでした。
でもいざ始まってみると、あっという間にアローラの世界に引き込まれていました。
OPの時点で「これは悪くないかもしれないぞ」と思ったくらいです。
キャラデザの変更も作画の負担を減らし、動きをよくするためと思えば納得がいきます。
てかXYのサトシがイケメンすぎたのが悪いんだよな…だからこそ余計に反感を買ってしまったわけで。
話も定住型にしたおかげでぽっと出のゲストキャラが減り、原作キャラにスポットが多く当たるようになったのは良い点だと思います。
原作ゲーム要素やストーリーを多く拾ってくれたのも高評価です。
レギュラーキャラも多いので回によって出るキャラ出ないキャラがバラけててマンネリ回避にもなっていました。
拠点でポケモン達が自由に過ごしている姿を見るのも楽しかったです。
楽しくて陽気なアローラの雰囲気とは裏腹にムーランドやマオママ、今回のバーネット博士など、人やポケモンの生死を描写したのには「ポケモンでそんなことやるんだ!?」とびっくりでした。
そのどれもハッキリと表現することは避け、少々ぼかした演出で生々しさを減らしている心遣いにアローラらしい優しさを見受けました。
肝心のバトルは…エキシビジョンマッチは概ねよかったとは思います。
ククイ博士の幻の6体目が可哀想すぎる展開でしたが(^o^;)
カプ・コケコ戦は作画の気合MAXだったのもあって手に汗握って観戦させてもらいました!
リーグのザオボー戦のようなポケモンの特性を生かす戦い方も好きです(ちょっとギャグ調だったけど)。
ハウ戦はモクローファンですら擁護に苦しみます…あれはもっとなんとかして欲しかった…。
終わりだけはキッチリ決めたS&M、終わりだけケチがついたXY…理想は全部良いのが勿論なんだけどそれは中々難しいようですね。
なんだかんだ言ってますがここまで楽しんで見てたというのは事実です。
最後になりますが。
ありがとうアローラ!!